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「がん」でも貰える「障害年金制度」知っている人だけが得をする

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障害年金

 
 

障害年金」というのをご存知でしょうか。
年金というと「老齢年金」や「遺族年金」のことが思い浮かびますが、障害年金も公的年金の一つで、年金加入者が大ケガや大病を患った時に、請求できる年金です。

障害がつくのだから手足が不自由な人など身体的な障害がある人が受けられる年金だろうと思われがちですが、「がん」になった場合でも受給できることはほとんど知られていません。

Photo: undefined by Petr Sejba

 

その理由は国はこの制度の認知度が上がると国の支出が増えるため積極的にPRを行っていないことにあります。
いや、むしろ隠しているとも思えるほどです。

年金加入者であれば堂々と請求できる権利であるにも拘わらず、がんの患者さんが年金事務所に受付に行ったら、「どこで聞いてきたのですか」と何度も問い詰められたという報告すらもある。

このような状態のため、制度を知らずに本来もらえるはずの年金をもらえていない人は多い。

もちろん「がん」になれば全てもらえるわけではないが、がんの治療で働くことが、または、日常生活が困難になった人が、「障害年金」が利用できる可能性がある。
目や肢体の障害だけではなく、精神障害、呼吸器疾患、内臓疾患、糖尿病、などと並んで乳癌・子宮頸癌・膀胱癌・直腸癌等の癌全般、悪性新生物が対象となると明記されている。

原則として20歳から65歳までの人が老齢年金が支給される前に障害を負った人を救済するための生活補助金です。

障害年金をもらえるのは、その障害の原因となった病気やケガで、はじめて医師の診察を受けてから原則的に1年6ヵ月たっても回復が見込めず、症状が固定した場合だ。

障害年金の種類

障害年金は「障害基礎年金」「障害厚生年金」「障害厚生年金」の3種類あります。初診日に加入していた年金制度が受け取れる対象となる年金制度となります。

  • 「国民年金」の被保険者が対象の「障害基礎年金」
  • サラリーマンが加入する「厚生年金」が対象の「障害厚生年金」
  • 公務員や私学職員が加入する「共済年金」が対象の「障害共済年金」
 

職業に関係なくもらえるのが「障害基礎年金」で、1年間の給付額は1級が97万5125円、2級が78万100円。いずれも子どものいる人には加算がある。

会社員の人には、このほかに障害の程度に応じて1級、2級、3級の障害厚生年金が上乗せされる。もらえる金額は平均月収と勤続年数によって異なるが、勤続年数が短くても58万5100円が最低保障される。

障害年金がもらえれば、治療中の医療費や生活費をカバーできる。障害年金は、働いていても給付を受けられるので、がんで短時間しか働けなくなったという場合も利用可

障害年金をもらえる基準

障害年金の対象者は基本的に病名を問わず、日常生活に著しい制限を受けるような状態や仕事に支障があるかどうかで判断されます。

がんの場合、人工肛門や新膀胱の造設、あるいは尿路変更術など、目に見えて身体の機能が変わった場合だけが障害年金の申請対象となるわけではないということ全身の衰弱や抗がん剤の副作用などによる日常生活能力低下を総合的に判断して等級が決定される。

医療者でもあまり知られていない制度

がんと障害年金

 
 

障害年金を申請する時に必ず必要になるのが、診断書です。

問題点としては認知度の低さが災いしてがんの専門医でも書いたことがなく、「身体障害者認定」と混同してしまい「書けませんと」断られてしまうことがある。

身体障害者認定とは身体に障害のある人に身体障害者手帳が交付され、公的な身体障害者向け福祉サービスを受けることができる制度で、現金の交付はない。

「障害年金」と「身体障害者認定」は別のもので障害者認定の診断書を書けるのは指定医しかできませんので、混同して断られてしまうケースもある。

そして老齢年金に比べると認定基準などが複雑で、最初に間違った対応をしてしまうと損をすることがあるので申請には注意が必要だ。

障害年金を申請するには年金事務所に出向くことになりますが、手続きが複雑なため労力と時間を要しますので、事前に必要なポイントなどをご自分でもしっかり調べておくなどの準備が必要です。

スムーズに申請を行うためには、お近くの社会保険労務士事務所に相談するか、NPO法人で運営している障害年金支援ネットワークなどで相談してみるのもよいでしょう。

 

わが国には優れた医療制度があり、自己負担限度額が一定以上を超えると支払いを免除される良い制度がありますが、それでも収入が途絶えた上に、治療が長引くと家計への負担が大変になってきて生活が困窮してしまう。

二人に一人ががんになるといわれる時代、いざというときの生活の基盤を支えてくれる大切な制度です。
覚えておきましょう。

 

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