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最新、がん治療最前線「光免疫療法」が人類とがんの戦いに終止符を打つ

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がん最新治療

現在死因のトップを独走している”がん”
二人に一人ががんになると言われているあの忌まわしいがんに終止符を打つ時がもう目の前ににきている。

Photo: undefined by ResoluteSupportMedia

光免疫療法の優れたメリット

現在行われている治療では一度がんに犯されると、またいつ再発するのではないかという恐怖を生涯抱えたまま生活をするしかなかったため、がんにかかった本人はもとより、それを見守る家族にとっても、辛く大きな心理的負担となっていました。

再発して手術をするたび、抗がん剤治療を受けるたびに最愛の人が、人として徐々に壊れていく様を見守ることは非常につらいことです。

これまでの標準治療と異なる副作用のない、そして簡単にがん細胞をを消滅させる画期的な治療方がもうすぐ実現しようとしています。
がん治療の最前線で進められているこの治療法が実用化されれば、がん患者にとっては明るい光の差し込む待望の治療法となります。

現在世界中で行われているがん治療は三大治療といわれている外科手術、放射線、抗がん剤治療が行われていますがこれをしのぐ治療法は現在のところありません。
しかし、この三大治療には大きなリスクと限界があります。

例えば胃を一部あるいは全摘した場合には、体重の減少、動悸、めまい、嘔吐など様々な胃切除後症候群に見舞われ日常生活の質が落ちることは避けられません。
抗がん剤、放射線治療を受けた場合には正常細胞に大きなダメージを与え特に免疫細胞が減少するため再発のリスクが高まります。

これまでのがん治療を覆し、体に負担のない今までの常識を超えた新しい治療法が”光免疫療法”です。

光免疫療法の優れている点として以下のようなものがあります。

光免疫療法のココが利点

  • がん細胞だけを破壊する
  • 副作用がない
  • 転移がんにも効果がある
  • 施術による体への負担がない
  • 治療時間が短い
  • 医療費負担の軽減につながる

 

これまでのがん治療は体に大きなダメージを与えるのは避けられなかったが、体への負担も無いということだ。

近赤外線を用いた治療法には2つの利用法があり、その一つはがん細胞を直接破壊するという方法だ。

最新治療1、がん細胞を破壊する光免疫療法の仕組み

光免疫療法

がん細胞の表面にある突起物だけに結合する抗体に「IR700」という色素を乗せて静脈に注射をすると、全身を駆け巡り「IR700」を乗せた抗体ががん細胞の突起に結合する。

結合した細胞があるところをめがけて「近赤外線」を当てるとIR700」が化学反応を起こして細胞膜を傷つけ、その傷口から水が入ることによってがん細胞は、1~2分でポンポンとはじけるように破壊されていくというのです。

近赤外線

最新治療2、自己の持つ免疫細胞に攻撃させる

人間の体には優れた防御機能が備わっていて、本来人の体に存在しない異物を見つけると免疫細胞が現場に急行し、異物を撃退します。

人の体には1日におよそ5.000個ものがん細胞ができているといわれています
そのままでは腫瘍となりがんが発症してしまいますが、免疫細胞が片っ端から攻撃して死滅させて発症を防いでくれています。

しかし、体力の低下などで免疫機能が衰えていると免疫細胞の攻撃をすり抜けて腫瘍を発生させてしまいます。
しかもがん細胞は生き延びるための知恵を持っています。

免疫細胞から自分を守るため攻撃させない物質である”制御性T細胞”で自分の周りを囲み攻撃できないようにしているのだ。
こうなると体内を巡回してパトロールしている免疫細胞が異物として認識することができなくなり、がんの存在を見逃してしまいます。

制御性T細胞とは、免疫システムの司令塔のひとつで、免疫の過剰反応(アレルギー症状)や自己攻撃を抑制する役割を担っているのでこの性質を利用して免疫細胞の攻撃から身を守る「ということをしています。
手強い訳です。

近赤外線治療はがん細胞の防衛システムを担っている制御性T細胞を破壊することができるのです。
制御性T細胞に結合する役目をもたせた抗体に「IR700」を乗せ、近赤外線を当てると制御性T細胞は破壊され隠れ家を失い丸裸になります。
その結果、本来人が持っている免疫細胞が総攻撃をかけることが可能になりがん細胞を死滅させてしまいます。

そして更に驚くのは「IR700」を付けた抗体が血流に乗り全身をめぐり数時間のうちに転移して散らばっているがん細胞を攻撃し始めるということである。
従来の治療法のようながん細胞を取り切れない、あるいは取り残してしまうということはなくなります。

近赤外線

 

近赤外線はテレビのリモコンにも使われているもので人体には無害なため、これまでの抗がん剤や放射線のような副作用もなく、必要な設備や薬品は安価なので、医療費の削減にも大いに貢献しそうだ。

近赤外線レーザーの値段は300万円程度で購入できるとの事であり、初期のがんなら日帰りで治療が済むので入院費などの高額な医療費も発生しません。

現在必要な臨床試験も順調に進み2~3年後の実用化に向けて開発が進めれらています。

「医療費を圧迫する高額な薬価代」

「抗がん剤720億円分“廃棄”の実態」という特集番組がが2017年6月27日のNEWS23で放送されましたが、廃棄処分になる金額だけで720億円とは驚きの金額です。

また自分の免疫力を使ってがん細胞を攻撃する新たな免疫治療薬、オプジーボが承認されましたが、肺がん患者1人が1年間使う場合、約3500万円必要となり、医療費を押し上げると指摘されていました。

そのため、保険医療財政を圧迫するとの理由から、「緊急的な対応」として2017年2月、オプジーボは価格を一気に50%引き下げられたが、それでも1750万円ほどかかることになります。

がんの治療に使用されている薬剤費だけで一体どのくらい医療費を圧迫しているのでしょうか。

日本は、高額療養費制度によって患者の所得に応じて自己負担には上限がありますが、差額は医療保険者が負担することになります。

がん治療費の削減にもつながるこの治療法を開発したのは日本人の米国立がん研究所(NCI:National Cancer Institute)の小林久隆・主任研究員であるというのも同じ日本人として嬉しい。
世界の先端医療研究の総本山ともいえる米国立保健研究所(NIH)傘下の国立がん研究所(NCI)で、主任研究員を務められています。

オバマ大統領が2012年の一般教書演説でこの治療法の発見を取り上げ、「米国の偉大な研究成果」と絶賛したことで世界中の注目を集めることになった。




この画期的な治療法を確立したのは小林久隆医師

最新がん治療

プロフィール

小林久隆医師はアメリカで活動する日本の医師。11年間の臨床経験があり、放射線診断、核医学、消化器内視鏡の専門医でもある。生まれ:1961年西宮市生まれ

出身:兵庫県

高校:灘高校

大学:1987年京都大学医学部卒

2001年には米国立がん研究所(NCI)およびNIHの主任研究員となる

2012年に、日本政府の国家戦略室より「世界で活躍し『日本』を発信する日本人」の表彰を受ける

2015年より頭頸部がん患者を対象にした最初の臨床治験を開始する

第38回日本核医学賞受賞

現在、アメリカ化学会の雑誌など欧米の7誌で編集委員、多くの国際学会でプログラム委員をしている。

最新治療”光免疫療法”臨床試験結果

現在光免疫療法の臨床試験を行っている機関

・Virginia Piper Cancer Institute ・ラッシュ大学がんセンター ・オクラホマ大学Stephenson Cancer Center ・トーマスジェファーソン大学 ・テキサス大学MDアンダーソンがんセンター ・センチュラ保健研究センター

最近トマス・ジェファーソン大学で行われた臨床試験の結果が発表されています。
臨床試験の対象者は頭頚部にできたがんを対象としたもので、現在の治療法では利用可能な治療可能な選択肢がない、つまりもはや打つ手がない末期がんの患者を対象に行われたものである。

臨床試験を受けた患者の、7名のうち4名は、がん細胞がなくなり、中には、余命3カ月だった末期のがん患者が、治療後、1年以上経った現在も、再発せずに生存しているという。

効果がなかった方の状況は一人は効き過ぎて、頸動脈が浮き出て血管からの出血で亡くなられている。
一人は、すでに免疫機能が低下しているためちょっと効きが悪くて、まだ続けてる状態であるが存命中です。

もう一人はがんが、骨の中まで入っていたため効果が得られなかった。(骨の中にがん細胞が転移すると近赤外線が届かないため)

結果として、本当に効果がなくてダメだったという人は1人だけということになる。

”楽天が”がん治療に参入

楽天は「光免疫療法」の商業化を進めている米ベンチャー企業、アスピリアン・セラピューティクス(カリフォルニア州)に2割超出資して持ち分法適用会社となっています。

同社には三木谷氏自らが筆頭株主として出資し、取締役会長にも就いている。
日本法人は設立済みで、商用化に向け100人規模の体制にして日本での事業化をめざすとしていて、来年の早い段階で日本での臨床試験を始めたいとしている。

楽天とがん医療の結びつきは意外に思えるかもしれないが、楽天の社長である三木谷氏は父親をすい臓がんで亡くしている。
存命中にどうしたら父親のがんを治せるのか世界中を飛び回り、各国で最先端の研究をしている名医を訪問し、方法を探している過程で小林研究主任との出会いがあったようである。

この近赤外線免疫治療の仕組みを分かりやすく解説している動画がある。

動画は「YouTube」から新経済サミット2017より抜粋

画像 新経済連盟

一般社団法人「新経済連盟」が都内で開いた「新経済サミット2017」の特別セッションに登壇し米国で臨床試験段階に入った光免疫療法の進捗状況について発表した時のものです。
上の動画は光免疫療法の仕組みのみついて割愛したものですが、すべてをご覧になりたい方は下記の動画をご覧ください

光免疫療法はこれまでの治療につきものであった副作用や治療によるダメージも無いため、転移や新たながんが認められたときに何度でも受ければ良いということになる。

抗がん剤には発がん性があるということをご存知でしょうか

現在行われているがんの治療法には以下のようなデメリットがあります。
比べて見ると「近赤外光線免疫治療法」が実現すればいかに画期的な治療法かお分かりになると思います。

今、主流のがんの治療法はがんを摘出する「外科手術」化学療法による「抗がん剤治療」と「放射線治療」である。
しかし、これらの治療法には以下のような正常な体の機能を損なうダメージや副作用が伴う。

三大治療のデメリット

・外科手術
手術による体への負担が大きく、また血管や組織を傷つけることで患者自身が治ろうとする力(自然治癒力)を低下させてしまう。

・抗がん剤治療
抗がん剤には二次発がん性があり、今発症している目の前のがんは消滅させることは出来ますが、数年後に再発する危険性が高まります。
また抗がん剤が、がん細胞だけを殺すのならば問題ないのですが抗がん剤は殺細胞剤と言われていて細胞分裂が活発な全ての細胞に作用するのです。(髪の毛が抜けるのはそのためです)
また必要な免疫細胞が破壊されるため免疫力が低下するのでがんが再発しやすくなります。

・放射線治療
放射線治療はがんのみをピンポイントで狙う方法が主流になっているが、しかし放射線はがん細胞だけを選び抜いて攻撃してくれる訳ではないので少なからず正常細胞にも影響を与えるため免疫力の低下を招きます。

いずれの治療法もがんを攻撃する最も大切な「免疫力」を低下させてしまいます。

今、がん治療の最前線では最新治療の早期の実用化に向けて取り組んでいます。
現在がんを患い新しい治療法を待たれている患者さんにとって希望が持てるように、一人でも多くの方に知って頂きたいと思います。

3月から日本でも治験開始

光を当てて細胞を壊す新たながん免疫療法の安全性を患者で確かめる臨床試験(治験)が2018年3月から、国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)で始まる。
この治療法の実用化を目指す米ベンチャー企業「アスピリアン・セラピューティクス」が発表した。 

光免疫療法 治験についてのお知らせ - 国立がん研究センター (PDFファイル)

 

将来、光免疫療法が保険適用となり実用化されたら、癌の治療法が一変する。
過去に人類が克服してきた病気のように癌との闘いに戦いに終止符を打つことが出来るだろう。

私の身内にも今、がんと戦っている人間がいますので、「もう、がんは怖くない」という気持ちで治療を受けられる日が一日でも早く訪れることを切に願います。

追加記事 2018/10/14

オプジーボは夢の新薬か

本庶佑)京都大学特別教授のノーベル賞受賞で新型がん治療薬「オプジーボ」があらためて脚光を浴びているが、問題点も挙げられている。

オプジーボを使用した場合、高額な医療費がかかるという点である

小野薬品工業が開発したオプジーボは2014年8月、皮膚がんの一種である悪性黒色腫に対し保険適用された。
100ミリグラム約73万円で価格設定され、患者1人に年約3500万円かかる高額薬として話題になった。

政府主導で大幅に値下げされ、今年11月にも値段が下がるが、それでも年間800~1000万円程度かかる。
たとえ1000万円かかろうと保険適用のがんであれば、高額療養費制度が使えるので、患者の費用負担は1ヵ当たり月8万円ほどなので年間100万円で済む。

差額の費用は健康保険組合から捻出されるため公的医療保険制度には大きな負担となる。

肺がんや胃がんなど7種類のがんを対象に使用が承認されている画期的な新薬だが、あまりに高額で「公的医療保険の財政を圧迫する」と懸念されている。

がん患者が希望すればこの新薬は誰でも使えるのでしょうか。
残念ながら使用するためのガイドラインがありすべての人に使えるわけではではない。

「末期の『ステージ4』でがんの転移がある人や、外科手術後に再発した人で、プラチナ製剤と呼ばれる抗がん剤をベースとした治療を既に行った人を対象としているためハードルは高い。

非小細胞肺がんの患者にオプジーボを使用した医師の評価は、「オプジーボは自分の持つ免疫細胞に働きかけ、がんを叩くので、効果は個人差が非常に大きく、保険適用のがんに使用した場合、効果があるのは2割とされています。」

また保険適用外のがんについては未知数とされています。

自分の免疫の力でがん細胞を攻撃するという画期的な薬が出来たことは治療法がなく諦めていた患者さんには希望の光となりますが「費用対効果」「副作用」「使える人が限られる」などまだまだ課題も多いようです。

日本肺癌学会も「すべての患者に有効な『夢の新薬』ではない」と、過度な期待への警鐘を鳴らしています。

克服すべき課題はありますが、既存の外科手術、抗がん剤治療、放射線治療に加え「免疫療法」というがん治療の新たなステージを開いたことは間違いなく、がんを克服すために人類がまた一歩近づいたことは確かです。

 

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